暮らしの中で心と身体をケア出来るヒントが満載のコラム
★ 平和な心でいるためのコツ(H28.9.18更新)
★「死」を意識すると人生が輝きだす(H28.9.7更新)
★「ストレスへのアロマアプローチ」
★「簡単に毎日続けられる食のセルフセラピーレシピ」
★「心の健康を保ち増進するために大切な「予防」のお話」
★「感謝することは幸せの道標」
平和な心でいるためのコツ(H28.9.18更新) 執筆者 松本結花(コミュニケーショントレーナー)
毎日の仕事や生活の中では、予定外のことや予想外のことも起こりますよね。
そんな時に、落ち着いて、平常心で対応できたらいいと思いませんか?
今回はそのための心の習慣についてお伝えします。
現在、日本列島は台風シーズン真っ盛り。
天候って、天気ある程度は予測できるところもありますが、
最近は、「こんなことが起こるなんて…」ということも多いですよね。
私も8月某日、
仕事が終わって家に帰る時間になって猛雨となり、
電車が止まって名古屋駅から動くことができなくなるとい事態に遭遇しました。
はじめは
「雨雲が去るまでちょっとひと休みしよう~」くらいに思っていたのですが、
雨が止んでもちっとも電車は動かず、結局、家に着いたのは午前0時ごろ。
さすがに、予想外でした。
そんな時に-
電車、どうして、いつまで経っても動かないんだ。
あそこの駅員、何、ウロウロしているんだ。
何だよ、この込み具合。暑苦しいな…
押すなよ!
騒ぐなよ!
あ~あ~、あと30分早く駅についていれば電車動いていたのに・・
しまったな…
今日に限って……
そういったところばかりに目を向けていれば、
誰でもイヤな気分になります。
イライラが募ります。
怒れてきす……
誰でもです……
そんな時でも、平和な心でいるためには、
『いいとこ』に注目すること。
(駅までの道、ずぶ濡れになったけれど)カサ持っていてよかった。
(ものすごい雷だったけれど)無事でよかった。
(身体冷え冷えだったけれど)暖かくなってきてよかった。
(帰れないけど)家族と連絡がとれてよかった。
スマホの電池あってよかった。
ヒマつぶしの本、カバンに入っていてよかった。
お腹すいたけれど、通り越してしまってよかった^^
何とか家に帰れてよかった。
いいとこ探しは、何よりも自分が平和でいるためのもの。
周りの人や状況も、視点を変えれば、別の一面が見えてきます。
名鉄電車もJRも、安全点検、してくれているんだ。
駅員さん、何度もアナウンスしてくれているなあ。
総動員で対応してくれているんだろうなあ。
運転再開するって責任重大。大変な仕事だなあ。
こんな状況でも、皆、静かに待っているなあ。
日本人ってスゴイなあ^^
みんな仕事帰りなんだろうなあ。お疲れさま~。
みんな同士だなあ^^
予定外・予想外の出来事に遭遇すれば、
「しまった!」「どうしよう…」と思うこともあるし、
イライラしたり、焦ったりすることもあります。
そんな自分に気づいたら、チェンジ!
注目するところを変えてみて。
『いいとこ探し』をしてみると、どんなものが見えてきますか?
『いいとこ探し』の習慣がつくと、
どんなことがあっても、落ち着いて、
平和な心でいられるようになります。
じゃあ、どうすればそんな習慣が身につくのか??
それは、練習です。
いいとこ探しをしながら駅まで歩くとか、
一日の終りに、その日にあったよかったことを3つ振り返るなど、
意識して『いいとこ探し』をしていると、そのうち自然にできるようになってきます。
ぜひ、やってみてください。
【プロフィール】
松本結花(まつもとゆうか)
自分も周りも笑顔になるためのコミュニケーショントレーナー
15年間、地方公務員として、専修学校での学生指導、中山間地域の活性化、農業後継者の育成などに携わった経験を活かし、『チームづくりのコミュニケーション』『関係づくりのコミュニケーション』『なりたい自分になるための自分とのコミュニケーション』を分かりやすく伝授。
人の可能性を引き出すコミュニケーションリーダーの育成と、誇りを持って笑顔で働く人を増やすことが使命。
コーチングオフィスこころファーム代表。
銀座コーチングスクール名古屋校講師。
「死」を意識すると人生が輝きだす(H28.9.7更新) 執筆者 杉江リカ(アロマセラピスト・ 看護師)
ターミナルケアを通じて
「死生観」を同世代やもっと若い世代の人に伝えたい
今日はターミナルケアに関わる中で感じている
「死生観」についてお伝えします。
私達は、何の疑いも持たずに、明日の予定
一ヶ月後の予定を入れています
でも、
明日も生きている保証なんて、何もないのです
死をネガティヴに捉えず、
いつか訪れる死があるからこそ、
今を生きる。
今を大切に生きる事に意識を向けると
充実した毎日が送れます。
明日が、最後と思って食べる食事
食材のひとつ、ひとつに感謝できます。
最後と思って過ごす家族との時間
当たり前の毎日が幸せだったと、
気付きます
紙に書き出すのもオススメです。
行きたい場所、会いたい人
許せない事、伝えたい事など
そして、夢や希望がある方は
人生の核となるビジョンを見つけ、
後はそれを現実にするためのタイムスケジュールを
組み立てる
せっかくの人生!味わい尽くしていきたいですね
杉江は10月10日開催「医療と癒し~冬の心と身体に優しいシンポジウム~」に
パネリストとして登壇します。
「ストレスへのアロマアプローチ」 執筆者 杉江リカ(アロマセラピスト・ 看護師)
アロマセラピストで看護師の杉江リカです。
私からは、アロマを使ってストレスを軽減する方法をお伝えしたいと思います。
私達の日常生活の中には、少なからずストレスがあります。
そのストレスが過度になると自律神経、免疫機能に影響を与え心身に不調をきたします。
症状や程度も様々で、
何となくだるい、眠りが浅いというものから、
やる気が出ない、疲れやすい、呼吸が浅いなどのうつ傾向のものまで様々です
うつ傾向の方へオススメするアロマレシピとしては、
抗うつ作用のあるイランイランに、気持ちを明るくするグレープフルーツを合わせた香りを、
嗅いでいただくのは如何でしょうか?
また、最近は喉の不調を訴える方が多いです
「何だか、喉に違和感がある」
「喉がつっかかる感じがある」
感情を我慢したり、抑えたりしてしまうなど、
言いたい事を飲み込んでしまうため、首や喉が緊張してしまうからです。
心当たりのある方は、
内にこもった感情を解放するためにフランキンセンスは如何でしょうか?
また、レモン、ベルガモット、ローズマリーもオススメです
香りを嗅いでいただいたり、
マッサージオイルにブレンドしたりして、セルフメンテナンスしてみて下さい。
そしてとても大事な注意点として、
心療内科にかかって内服治療をしている方は、
独断で内服を止めたりしないで、主治医の先生に相談して下さいね。
【プロフィール】杉江リカ(すぎえ りか)
JAAアロマインストラクター
JAA介護アロマコーディネーター
ベビーマッサージセラピスト
ヘッドスパセラピスト
正看護師
21歳から総合病院などで看護師の経験を積み、
37歳の時にアロマの資格を取得。
その後、アロマ講師として講座、セミナー多数
ベビーマッサージ講師、
高齢者施設へのアロマケア訪問
思いを込めた「訪問アロマ」の活動では、ご遺族のケア、グリーフケアまで幅広く対応。
アロマスクール&サロン
Aroma Room ネロリ主宰
「簡単に毎日続けられる食のセルフセラピーレシピ」 執筆者 高山益実(管理栄養士)
「食のバランス」意識していますか?
初めまして!管理栄養士の高山益実です。
「食」と言えばカロリーばかりに気をとられ、代謝に必要なビタミンやミネラルが少なければ、
心と身体のバランスは崩れていきます。
それは、食の積み重ねが心と身体を作っているからです。
また、食が乱れると味覚も感覚も鈍感になります。
だから、濃い味付けの食品・料理や甘いお菓子などが食べたくなってしまうのです。
食への意識も味覚も鈍感になっている方は、
「“デトックス効果の高い”生姜湯」を飲むことがお勧めです。
1日分の生姜湯は
500mlの保温ボトルに15g程度の生姜をスライスして熱湯を注ぐだけで完成します。
私自身も更年期の精神不安と肥満をコレで改善しました。
気分のままにお茶やコーヒー、みそ汁など身近な水分と割って飲んでは如何でしょう?
また、本当の味覚や食材の味を知っていくためにお勧めなのが
甘酒調味料です。
醤油麹や塩麹と比べると塩分が少なく甘味があるため、
精神的満足感が高くなります。
甘酒には脳が必要とする栄養素を沢山含んでおり、
心の安定に効果があるばかりかエネルギー代謝にもひと働きします。
以上、
甘酒クッキング本の執筆&食と心をテーマに活動をしている浜松の管理栄養士高山益実でした。
高山 益実(たかやま ますみ)
食と心の管理栄養士。
病院、介護老人福祉施設で15年以上献立作成を行う。
透析患者の外来栄養指導を経て、甘酒クッキング講師として活動。甘酒ワークショップは定員6名で月2回開催予定が満席が続き、月5回まで増席するなど新しい観点の甘酒レシピがブームを呼んでいる。
食べ物は体形だけでなく人格までも変えてしまうほど影響力の高いものです。
特に私は調味料がカギを握っていると考え、甘酒に辿り着く。考案した甘酒調味料は必須アミノ酸やビタミンなど脳の活動に必要な栄養素をバランス含み、旨味・甘味・辛味を合わせ持っています。
誰もが簡単にバランス良く健康的な食事を作ることが出来るように電子書籍でレシピ本を執筆。
また、地元浜松市において甘酒クッキングのワークショップを開催し知識の普及に努める。
現在、読者からの要望もあり甘酒調味料を手軽に購入したい方のために製造販売の準備中。
著書:電子書籍POD版ペーパーバック「米糀で作る甘酒レシピ」
「心の健康を保ち増進するために大切な「予防」のお話」 執筆者 小石亜希子(臨床心理士)
こんにちは。
「リーダーのみなさんの、心のひっかかりをすっきりさせる、きっちり歌う臨床心理士」の
小石亜希子です。
今回は、心の健康を保ち増進するために大切な「予防」のお話をしたいと思います。
「予防」というと、「予め防ぐ」という意味ですが、何を予め防ぐのかによって、3段階に分けられますよ、と、そんなお話です。
まず、第一段階は一次予防です。
これは、一般的に想像される予防に近いかもしれません。
病気にならないように、気をつけましょうね。ということです。
一次予防には「自分の心身の健康管理は最低限自分でする」というセルフケア、会社内、家庭内、学校内など、それぞれの方の生活の場でお互いが気遣い合い、必要に応じて環境等を調整するというものなどがあります。
一次予防は専門家によって行われるものではなく、「生活の場」で行われるものですので、その主な担い手は、本人や周りの方々、つまり個を中心に取り巻く全ての方々ということになります。
そして第二段階は、二次予防です。
どれだけ注意を払っていたとしても心の病気になってしまうことはありえます。
そんな時にでもなんとか冷静に…。
早期発見早期治療をすれば、大事に至らずに済ませることが出来たり、病気の進行を遅らせることが出来たり、最小限のお薬で済ませることが出来たりします。
このような対応のことを、予め悪化を防ぐという意味で、二次予防と言います。
この段階の見極めはなかなか難しいものでもありますので、素人判断はせず、出来るだけ早く医療機関につないでいただくということがポイントになります。
特に、精神疾患の場合、その病気が重症になればなるほど、ご本人の病識(『自分、なんか変だぞ…』という違和感)が乏しくなることが知られており、ご自分で医療機関にかかることを希望されない場合も多くあります。
そんな場合でも、『なんか変だぞ…』と気づいた周りの方が、民間の医療機関や、精神保健福祉センターや保健所などの公的機関にて、個別に対応策を聞いていただくということが大変有効です(本人を無理やり連れて行く前に作戦会議をした方がうまくいきます)。とにかく医療へつなぎ、早期発見早期治療につなげていくことが二次予防です。
二次予防の段階で、治療を継続しつつ会社や学校に行ける状態を保てるのが理想ではありますが、
中には、治療に専念するために一度社会から距離を置く、つまり休養が必要となる場合があります。そんな時は、とにかくしっかりと治療をしてください。(「しっかりと治療」の具体的なことについては、また別途お話させていただきます)。
しっかりと治療を継続し、症状も随分安定した段階で、予め再発を防ぐために行われるのが
「三次予防」です。
ここで注意をしなければならないのが、
「日常生活がなんとか送れるようになる」≠「完全なる社会復帰が出来る水準まで改善した」ということです。
医療機関では、生活のリズムが戻り、日中も軽い活動ならば出来るようになった段階で「少しずつ復帰も考えてみよう」と言われることが多いようです。
しかし、多くの場合、軽い活動はできても、職場でこれまでと同じようにバリバリと仕事をする、
就職する、せわしない学校生活に戻る、というところまではもうひと山あったりします。
このひと山を丁寧に越えていくことが出来れば、再発・再悪化予防に繋がりますので、同じく大切な予防です。
最近では、三次予防の補助として、社会人であれば、リーワークプログラム(戻る職場がある方向け)が提供されている医療機関も少数ではありますがありますし、障害者手帳を取得された場合には、障害者職業センターやハローワークの障害者窓口のような病気に特化した就労支援窓口もあります(相談そのものは手帳がなくても大丈夫です)し、長期無業状態になってしまった場合にでも、それぞれの年齢や状態に応じてサポートする公的な支援機関も充実しつつあります。
また民間の就労移行支援事業等の支援機関を利用される方もいらっしゃいます。
いずれの場合も、
「再発を防ぎながら、上手に社会復帰していく」ということに重きを置いているのが共通点です。
なお、この三次予防の担い手は、ご本人、お家や会社や学校など復帰先の方々、医療機関や支援機関と、総動員です。
いかがでしたか?
以上が、「予防」についての大まかなお話でした。
それぞれの具体的なことについては、また改めてご紹介していきたいと思いますが、まずは、段階に応じて、状況に応じて、『防ぐこと』が異なってくるということが、少しでもご理解いただければ嬉しいです。
それでは、また。
【プロフィール】小石 亜希子(こいし あきこ)
リーダーのみなさんの心のひっかかりをすっきりさせるきっちり歌う臨床心理士
NPO法人日本セラピーブリッジ理事
20年以上にわたり、児童相談所、保健所、小中学校及び高等学校、若年者就労自立支援機関、生活困窮者自立支援機関等で心理臨床業務に携わる一方、大学や専門学校、民間企業などで、講義や研修講師、コーディネーターとして活動。クライエントは、比較的健康な方から医療機関にて治療を受けつつ、あるいは障害受容をしつつ生活や職場で充実した日々を送ろうと研鑽される方まで、そして年齢層も子どもから高齢者までさまざま。
当事者の方々のサポートに加え、当事者の方々を支える保護者、支援者、事業主やリーダーの支援も積極的に行っており、それぞれの立場に応じた具体的な支援策の提供には定評がある。
心理臨床活動の一貫として声楽家である側面も活かし、各種イベント等積極的に企画運営参加もしている。臨床心理士、産業心理臨床家、声楽家。
「感謝することは幸せの道標」 執筆者 長谷 香代子(寄り添いコミュニケーション・アドバイザー)
「最善観」という「全ての出来事は必然かつ最善である」 という考え方があります。
この考えを述べたのは、昭和の哲学者、"国民教育の師父" と謳われた森信三先生です。
森先生の代表著書である「終身教授録」は、大阪天王寺師範学校(現・大阪教育大学)で教鞭をとっていた2年間(昭和12年〜13年)にわたって行った「修身」の講義録をまとめたものです。
致知出版社から平成元年に刊行されて以来、実に38回に及ぶ版を重ね、11万部を超えるロングセラーとなっています。
教育界のみならず、経営者やビジネスマンも愛読書として挙げる人が多く、いまなお人々に感化を与え続けている書です。 私が5年ほど参加している「人間塾」でも、何度も森先生の著書を取り上げ、人間力を培うための教材とさせていただいています。
森信三先生はその『修身教授録』の中で、 「最善観」について次のように述べています。
「わが身の上に起こる事柄は、そのすべてが、この私にとって絶対必然であると共に、またこの私にとっては、最善なはずだというわけです。」
人生で起こる全ての出来事は、プラスのことがあれば、裏に必ずマイナスの要素があり、マイナスのことがあれば、裏に必ずプラスの要素が含まれているわけです。 したがって、不幸な出来事が起きた時には、裏に含まれている人生の深い教訓を学ぶことができるというのです。
私事ですが、昨年末、16年半ともに暮らした愛猫のちゃいが他界しました。
この数年間、私は、独立を目指して仕事一色の毎日を送っていました。
家庭を顧みず、ちゃいの世話も元主人にまかせっきり。 元主人とは顔を合わせば喧嘩ばかり。
そのイライラから、ちゃいにあたりちらしたり、怒鳴ったりしていました。
そして離婚。
ちゃいの最期の1年は、私ともう一匹の愛猫かりんと暮らすことになりました。
そんな時、ちゃいの体調が悪化し、 慢性腎不全と診断されました。
それは、もう余命幾ばくもないことを宣告されたのも同然でした。
それからというもの、毎日のように、ちゃいは嘔吐してしまいました。
猫ですから、その辺りに見境なく吐き散らかします。 カーペットの上、カーテンの裾、挙句の果てには布団の上。 私は、毎日3回は洗濯機を回していました。 仕事が忙しかった私にとってはとても辛かったです。 そして、通院し点滴。 1回3000円の点滴を月半分の日数受けていました。
でも、どんどん痩せていくのです。食べても食べてもやせていくのです。
体力も、お金も、時間のなさも限界に達していました。なかなか良くならない病状にも苦しみました。
これまでの私だったら、
「なんでこんな所に吐くの!」 「忙しいのに!」 「お金がかかって困るのよ!」
「なんでこんなに世話をしてるのに良くならないのよ!」と、文句を言い捲くっていたことでしょう。
「もう嫌だ!」と叫び出したい気持ちはありましたし、ちゃいがいなくなることに対し、寂しさと信じられないという気持ちにさいなまれていました。でも、私は近年ちゃいに対し、酷い接し方をしてきました。
それでも、私を信じ、一緒に寝てくれたり、ご飯をねだってくれるちゃい。余命いくばくも無い、そんなちゃいとの時間をどうすごすのかを真剣に考えました。どうしたら、残り少ない時間を一緒に楽しく過ごせるのか、と。
そんな時、人間塾で学んだ、森先生の「最善観」が頭をよぎったのです。
「これは良いことなんだと捉え直してみよう」と、自分に言い聞かせることから始めました。
例えば、
「洗濯させてくれてありがとう。常に綺麗でいられるよ。」
「忙しいけど、時間のやりくりを考えるようになったし、無駄なことに時間を割かないようになったよ。」
「病院に通わせてくれてありがとう。無駄遣いしないようになったよ。」
「ちゃいの体、一生懸命頑張っているね。ありがとう。」と・・・
毎日、ちゃいを撫でながら、呪文のように語りかけていました。
すると、私自身もとても穏やかな気持ちになりました。
さらに、そんな接し方を3ヶ月ほど続けていたら、
不思議なことに、ちゃいの腎臓の数値が良くなってきたのです。
一時期は快方に向かいましたが、診断されてから半年後、ついにちゃいは天に召されました。
病院の先生が言うには、「本当によく頑張りましたね。正直、最初に病院に来たときに、もう危ない状況だったんです。よく半年も生きられたとびっくりしています。ちゃいちゃんは、飼い主さんと一緒に長くいたかったから、頑張ったんだと思いますよ。」 とのことでした。
それを聴き、私はその場で泣き崩れてしまいました。
残念だし、寂しいけれど、悲嘆に暮れるという感情はあまりありません。
それよりも何よりも、感謝の念しか沸いてこないのです。
とても酷い接し方をしていたちゃいに対し、罪滅ぼしが出来たような気がしたのです。
今は、残された愛猫のかりんと一緒に暮らし、ちゃいに教えてもらったことを実践しています。
毎日いろいろとありますが、イライラしたら感謝を探して、彼女に接するようにしています。
そして、ちゃいが亡くなって半年経ちましたが、
とても臆病だったかりんが、とても人懐こい性格に変わってきたのです。
初めて会う人には必ず威嚇していたのですが、 今は自分から擦り寄っていくようになりました。
人間は怖くない、甘えても大丈夫だという認識が産まれたようです。
結果、「人見知り」という彼女のストレスが一つ解消し、さらに幸せに生きることに繋がりました。 私も、人を家に入れるとかりんが怯えるというストレスから解放されました。
最期の一年、厳しかったけれど、ちゃいと一緒に、毎日穏やかに、全力で共に生きられました。
そして、全てに感謝をすることの大切さをちゃいに教えてもらいました。その結果、かりんも私も、さらに幸せに生きるための階段を1段上ることが出来たのだと思っています。
常に感謝を探す。 そうすれば、必ず艱難辛苦はあなたが幸せになるための力になる。
どんなに辛くても、すぐに感謝が見つからなくても、ぜひ探す努力をしてみてください。
感謝することは、幸せの道導となり、あなたの人生に奇跡が起こします。人生が動き出します。
【プロフィール】長谷 香代子(はせ かよこ)
寄り添いコミュニケーション・アドバイザー。
相手の心に寄り添い、その人の悩み解決を手助けするアドバイザー。
1973年名古屋市生まれ。産まれつきの障害により、子供時代は対人関係構築に弊害があった。また、片付けられない、遅刻をする、忘れ物が多いなど、社会適応にも問題があり、厳格な両親からは常に「だらしのない子」と叱られて育ってきた。また、成人してからは、うつ病やパニック障害を経験。これでは人生がダメになると一念発起し、産業カウンセラーなど心理学系資格を複数取得し克服。また、東洋哲学等から人間力を高めることを学ぶ「人間塾」に5年通い、名古屋塾頭および認定講師を務める。これらの二つの学問が人間関係=人生を豊かにするベースであると確信し、「すべての悩みは、その人の心が産みだしている」と定義づけた「寄り添いコミュニケーション」メソッドを創りだす。42歳まで、コールセンター業界に22年勤続。108万人の顧客と対話し、業界最大手企業のトレーナーを6年経験。25業界29社の約900人のスタッフ育成に関わってきた。ストレスが多いコールセンター業界だが、常に相手に寄り添った指導方法を実践。その結果、新人研修を担当した早期退職者が0名という記録を打ち立てる。既存のスタッフからは「怒られたことが無いのに成果が出る」と、その指導方法は好評を博す。「相手の心に寄り添えば、解決できない悩みはない」 をモットーに、現在はフリーランスで活躍中。企業の人材育成やコミュニケーションに関する悩みを解決している。
専門誌『コンタクトセンターマネジメント』にて人材育成コラム連載中。